退職後、“サンデー毎日”のような生活を
しているsoroは、昼と夜の区別と季節の移り変わりなどの自然のリズムを感じながら生き続けているためか、「月」が変わっても、寝室の壁にかけてある「有機農業カレンダー」を捲ることなく、そのままにしてあることがよくあるのです。(笑)
10月4日になった今日、soroは、寝室のカレンダーが9月のままになっているのにようやく気づき、あわてて1枚捲って10月のものにしました。(爆)
武蔵野美大出身の落語家林家たい平さんの10月のカレンダーの絵は、おいしそうなキャベツでしたが、カレンダーの下に記された10月の「はたけのレシピ」は、「ゆでだこセロリ」でした。
「ゆでだこ1本はぶつ切り、セロリ1本は大まかにすじをとり斜め千切りにしておく。きゅうり1本は縦割りにして、食感を残す位の薄切り。全部をボールに合わせて冷やす。茗荷2個みじん切り、オリーブ油大さじ3・バルサミコ酢大さじ4、醤油大さじ1・蜂蜜小さじ1/2・すり胡麻小さじ1/2をよく合わせて、食べる直前にかける」という内容のものです。おいしそうなレシピですね。v(^^)v
ここから話は(深刻な方向に)変わります。
昨日(3日)の午後、なんとなくテレビのスイッチを入れると、国会中継が行われていて、ちょうど、
民主党幹事長の鳩山議員が、後期高齢者医療制度に関する質問をしてるところでした。答弁に立った福田首相は、後期高齢者医療制度の導入は、「高齢世代と現役世代の公平性を図りつつ、医療制度を持続可能にするために行ったものだ」と説明した上で、「こうした理念を踏まえ、高齢者の置かれている状況に十分配慮し、予算措置を含めて十分に検討していく」と回答しました。
しかし来年度からの導入を「凍結する」という言葉はありませんでした。
また、この「凍結する」ということと関連して、一昨日(10月2日)の東京新聞のウェブサイトには、『自民民、公明両党は2日、高齢者医療費の負担増凍結に向けた具体策を検討するプロジェクトチームの初会合を国会内で開いた。会合では「高齢者の負担軽減が必要だが、医療制度改革の流れは堅持していくべきだ」との意見が大勢を占めた。このため、来年4月に予定されている70-74歳の窓口負担の引き上げと75歳以上の新たな保険料徴収について、凍結期間は6カ月から1年程度にとどめる方向で調整が進む見通しとなった。今月中に結論をまとめる」という(soroが、がっかりするような)ことが報じられていました。
soroは「No Blog,No Life!」(Ghost)の2005年12月2日のエントリに、この後期高齢者医療制度はについて、次のように記しました。
『…、2001年4月に小泉内閣が発足してから、小泉構造改革「骨太の方針」の一環としての高齢者に「自立・自助・自己責任」を求める政策がつぎつぎに具体化されつつあります。asahi.com
(2005年12月 1日 (木) 22:55 )には、
「介護保険及び年金制度との連携 高額医療は負担増 政府・与党が医療改革大綱を決定」と
いうタイトルで、「政府・与党は1日の医療改革協議会で、06年度から実施する医療制度改革の大綱を決定した。 高齢化を背景に膨らむ医療給付費を抑えるため、高齢者を中心に患者負担を引き上げるほか、08年度から75歳以上全員を対象にした新たな医療保険制度を創設し、保険料を徴収する。政府はこれに基づき、来年の通常国会に医療制度改革関連法案を提出する。」と出ていま
した。その医療大綱の骨子は、06年度からのものが、
①現役世代並みの所得の70歳以上の窓口負担を2割から3割負担に。
②70歳以上の長期入院患者の食住費を自己負担化。
③高額医療費の自己負担限度額の引き上げ(低所得者を除く)
④死亡時に支払われる埋葬料を一律5万円に引き下げ。
⑤出産育児一時金を30万円から35万円に引き上げ。
⑥医療機関のレセプトのオンライン化開始。
これらの措置により、来年度(06年度)では、約1400億円の給付費削減(ということは高齢者いじめの負担増)になるそうです。
⑦70~74歳の窓口負担額を1割から2割に引き上げ。
⑧75歳以上の全高齢者から保険料を徴収する新保険制度を創設する。
⑨都道府県内の医療費適正化計画で入院日数の短縮や生活習慣病予防の政策目標設定。
⑩乳幼児医療費の負担軽減(2割)を3歳未満から就学前までに拡大。
⑪国運営の政府管掌保険を都道府県単位の公法人に移管。
などです。08年に74歳になるsoroの場合、⑦に該当します。翌09年からは、⑧該当することになります。②③とかさなった場合、どうなるのだろうかと、ちょっと考えただけでも、とても暗い気分になってしまいます。
政府は、「日本国憲法第25条(生存権及び国民生活の社会的進歩向上に努める国の義務)①すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。②国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上増進に務めなければならない。」という条文と、日本国憲法第99条の「憲法尊重擁護義務」を忘れてしまっているのでしょうか…』と。
その後、このことに関してネットサーフィンし、いくつかの地方新聞や、社会民主党、共産党、小川町の町会議員でsoroの知人の T.Yさんのウェブサイトなどにアクセスしたところ、次のようなことが分かりました。
①今まで、75歳以上の高齢者は、障害者や被爆者などと同じく、“保険料を滞納しても、保険証を取り上げてはならない”とされてきましたが、今回の制度改悪により、滞納者は保険証を取り上げられることになったということ。
②後期高齢者の医療費は「定額制」となり、病名によってその1ヶ月あたりの医療費が決定されるので、治療回数や薬剤の量が減らされ、場合によるとかかりつけの医師や病院までもが変更されてしまう可能性もあること。
③世帯主が、75歳以上になり高齢者医療制度に組み込まれると、その家族は、世帯主とは別に国民健康保険などに加入しなければならないこと。
④後期高齢者医療保険の保険料は2年ごとに見直しが行われ改定されることになっていますが、後期高齢者の数が増えるのに応じて、自動的に保険料が引き上がるという仕組みになっていること。
⑤また後期高齢者医療保険の保険料は、「後期高齢者広域連合」の条例で決められるので、一般財源を持たない「後期高齢者広域連合」は独自の保険料減免措置をとることが、非常に困難にな
ってしまうということ。
こうして小泉構造改革「骨太の方針」の一環としての、高齢者に「自立・自助・自己責任」を求める政策は、安倍政権からさらに福田政権にまで確実に受け継がれて、現代の「姥捨て山」が作られていくことになるのでしょう。(v_v)