過日の東京新聞の「筆洗」には「冷夏」予想が出ていましたが、昨日は伊勢崎、館林はともに38.6度、前橋は37.6度、熊谷は37.5度、秩父も37.0度だったそうです。まさに昨日は猛暑だったのですが、soroの家のアトリエのロフト部分にある書斎の温度は31.0度でした。
屋外に比べて書斎の気温が低かったのは、たぶんアトリエのすべてのオーニング窓を全開し、木々の間を通り抜けてくる緑の風がいっぱい入るようにし、さらにシーリングファンも回していたからかもしれません。またsoroは午後2時過ぎに、ベトナム製の可動式ハンモックをウッドデッキの木陰部分に出して、短い午睡をとりましたが、そこにもときどき涼しい風がふいてきて、とてもいい感じでした。
ところで、今朝も晴れで、太陽がぎらぎらと輝いていますが、soroの家は、いまのところ(AM.8:50)涼しいです。娘は「お父さん、秋の気配がするわね」と呟いていましたが、soroもそんな感じがしています。しかし、TBSラジオは、「今日も朝から日差しが強くて、前橋、熊谷は37度くらいまで気温が上昇し、昨日と同じように猛暑になりそうです」と報じていました。さて今日はsoroの庭の木々の緑が、どれだけ気温の上昇を抑えてくれるのか楽しみでもありす。
ここで話は変わります。昨日の東京新聞の夕刊に、「空自、活動範囲拡大 イラク計画閣議決定」という見出しで、政府が、昨日(4日)午前の閣議で、サマワでの陸上自衛隊活動の規定を削除し、航空自衛隊の活動範囲を、従来のバグダッド、バスラ、モスル、バラドの飛行場に加え、タリル、アルビルを追加するという「イラク復興支援特別措置法に基づく基本計画の変更」を閣議決定したということが、とても小さく報じられていました。
空自はすでに7月末からその活動範囲をバグダッドにも拡大し、空自のC130輸送機が、武装勢力による攻撃が続くバグダッド空港に乗り入れています。額賀防衛庁長官は「バクダッド飛行場は非戦闘地域だ」と語っていますが、2004年6月にはオーストラリア軍のC130輸送機が同空港で銃撃を受け1人が死亡、2005年には同空港から飛び立ったイギリス軍のC130輸送機が撃墜されて10人が死亡しています。 現在のバグダッド空港周辺も、「地対空ミサイルなどによる航空機に対する攻撃が発生する可能性も排除されない」(守屋防衛庁事務次官)といわれている危険地域です。
アメリカ軍を中心とする多国籍軍はイラク全土で掃討作戦を展開し、子どもたちも含めて多くの市民を殺戮していますが、その焦点の一つがバグダッドだといわれています。そして空自のC130輸送機は、そのような掃討作戦に参加する兵員や、兵員に供給する物資(兵站)を輸送することになっているのです。
ウィキペディア(Wikipedia)を見ると「兵站(へいたん、military logistics)とは、直接的に戦闘・殺傷を行う前線の部隊に対して、弾薬・糧秣・燃料などの供給、装備の維持整備など、およそ衛生(医療)・通信以外のほぼ全ての支援を提供する活動や基地を指す。補給、後方支援とも呼ばれる。…『素人は戦術を語り、玄人は戦略を語り、プロは兵站を語る』とも言われるように、軍の維持運用、ひいては戦争全体の勝敗は、この兵站の運用にかかっていると言っても過言ではない。ナポレオンや旧日本軍など、過去に兵站を軽視したために大敗した軍は数知れない」と出ていました。
アメリカ軍を中心とする多国籍軍にとって、上述のように重要な支援活動を、2006年6月に、ラムズフェルド米国防長官が日本に要求し、額賀防衛庁長官が「ニーズに応じて考えていきたい」と回答していた約束ごとでしたが、この支援活動の本質は、日本政府がイラク派兵の口実としてきた「イラク復興支援」ではなく、「イラク人道復興特別措置法」に違反し、平和憲法におおきく違反する軍事活動なのです。
イギリスのBBC放送は3日、イギリスのベィティ駐イラク大使がブレア首相に対して「現段階では、イラクが内戦と事実上の分裂状態に陥るとの見通しの方が、安定した民主主義に移行するする可能性よりおそらく強い」とか「イラクは今後5~10年間、混乱し、困難な時期が続くだろう」という内容の極秘メモを送っていたと報じていたそうです。
イラクに派兵している各国の軍隊が撤退・縮小に向かっている中で、空自の小牧基地は基地機能が強化され、C130の飛行訓練の回数も増え、イラクでの空自の軍事活動を支える態勢がしっかりと出来上がっているようです。
航空自衛隊を使ってのアメリカ軍への軍事活動には、今年の12月14日までというタイムリミットがありますが、東京新聞には「延長は避けられない見通しだ」と出ていました。私たち国民は、平和憲法におおきく違反し、「イラク人道復興特別措置法」に違反する(異常なまでにブッシュのアメリカに追随する)この動きを、もっときびしくチェックし、反対の輪を広げる必要があるのではないでしょうか。