「平和のための 小川町戦争展」の特別企画として、小川町図書館視聴覚ホールで上映されたドキュメンタリー映画(監督・ナレーション 三上智恵)「標的の村」(
https://www.youtube.com/watch?v=rJcJSZJ4qoI)を観にいったとき、私は会場受付で販売されていた「危険がいっぱい 埼玉の空」(埼玉県平和委員会編集・発行)という冊子を購入しました。
最近、埼玉県の本庄市、深谷市、上里町、寄居町、小川町の上空を、米軍輸送機が頻繁に凄い音をたてて低空飛行しているので、とても気になっていたのですが、この冊子によると、いま埼玉県上空を低空飛行している飛行機は米軍横田基地に配備されている第374空輸航空団所属の第36空輸中隊の輸送機(C130)だということが分かりました。
ところで、関東平野の西側の上空には幅約100km、長さ300kmにわたり、米軍横田基地が管轄する「横田エリア」という空域があって、米軍機が我がもの顔で飛んでいるのだそうです。現在米軍横田基地では、「サムライ・サージ」と称するパラシュートを使った兵員の降下訓練や物資投下訓練がひんぱんにおこなわれています。それとあわせてフィリピンのミンダナオ島では「バリカタン」と呼ばれる「テロ掃討」訓練が展開されているのだそうです。
これらの訓練は、それぞれバラバラにに見えますが、順序を入れ替え、つなぎあわせると、海外に展開する米軍部隊への物資や兵員の輸送のための実践的訓練となるのだそうです。ですからいま埼玉県の上空で行われている米軍輸送機(C130)の低空飛行訓練は、「敵地侵攻のためのスキルアップ」のための実践的訓練ということになります。その上さらに米軍の新型輸送機MV22オスプレイが沖縄に配備され、日本全国7つのルートで訓練飛行することが明らかにされています。もし米軍横田基地に新型輸送機MV22オスプレイが配備されれば、東北地方に展開する訓練ルートに向かう途中の新型輸送機MV22オスプレイが、埼玉の上空を飛ぶことが予想されます。
この冊子の最後の部分には、「米軍輸送機(C130)による低空飛行や、新型輸送機MV22オスプレイの配備に反対し、埼玉・日本の空の安全を取り戻しましょう」と記されていましたが、まったく同感です。私も怒れる老人となって、米軍輸送機(C130)による低空飛行訓練と、新型輸送機MV22オスプレイの配備に、絶対反対しなければと強く思ったことでした。(^^)/