29日の午後は小川町立図書館視聴覚ホールで、
おがわ町九条の会 第8回総会がおこなわれました。そしてその総会が終わってから、
松竹伸幸さんの「尖閣、竹島 〜領土問題をどう考え、どう行動すべきか〜」という講演がおこなわれました。
松竹伸幸さんは、1.領有権を確定する基準はどこにあるか、一、歴史的にその国のものといえるかどうか、二、「先占」の基準をみたしているかどうか、 三、国際条約等で確定した合意があるかどうか、2.現在の中韓と日本の論争をどう見るか、一、中国と韓国は区別して対応すべきである、二、実効支配しているかどうかの違いは大きい(竹島は韓国が実効支配、尖閣は日本が実効支配)、3.現状を打開する上で何が必要なのか、一、竹島問題で日本がやるべきこと、二、尖閣問題で日本がやるべきこと、などについて話されました。
竹島問題で日本がいまやるべきことは、(韓国の大統領が金大中さんのころ)日韓が領有権問題を脇に置いて締結した「日韓漁業協定」(1998年)を再確認すべきであること。また、尖閣問題で日本がいまやるべきことは、(2008年に日中両国が東シナ海のガス田開発で協力することを合意したように)尖閣諸島周辺の海底に眠っている資源の共同開発を合意すべきこと、共同漁業水域を設定すること。と語られたのでした。(^^)/
ところで、このお話に触発されたsoroは松竹伸幸さんが著した「日本の領土紛争」の中に「尖閣諸島を念頭に軍事力を強化しようと考えている中国と安全保障をシェアすべきではないか」と記されていたことを思い出したので、これからこの書のこの部分を再読してみようかなという気になってきました。