今日購入した「週刊金曜日」2.24 884号に載っていた(経済ジャーナリストの)武田知弘氏の「数字が見抜く理不尽ニッポン 第9回 金持ちの社会保険料負担率アップを!」には、次のようなことが記されていました。(^^)/
「今、国民の多くは、社会保険料の高さに苦しんでいる。社会保険料は年々上がり続け、税金と社会保険料を合わせた負担率は約40%に上っている。これは実質的に世界一高いと言える。『日本は少子高齢化社会を迎えているのだから、社会保険料が高くなるのは仕方がない』 国民の多くは、そう思って我慢しているはずだ。しかし、億万長者(1億円以上の収入がある者)の社会保険料の負担率は、わずか2%以下である。...現在の社会保険料は、原則として収入に一律に課せられている。たとえば厚生年金の場合は約8%である。しかし社会保険料の対象となる収入には上限がある。たとえば厚生年金の場合は月62万円である。つまり月62万円以上の収入がある人は、いくら収入があろうが62万円の人と同じ額の社会保険料しか払わなくていいのである。となると、毎月62万円もらっている人の保険料というのは0.8%になる。普通の人の10分の1である。つまり、社会保険料というのは一定の収入を超えれば、収入が多ければ多いほど社会保険料の負担率は下がるのだ。...
現在の年金問題で、まず真っ先にやらなくてはならないのは、金持ちの社会保険料の負担率を他の人と同じ率に引き上げることである。もし金持ちが普通に社会保険料を払えば、年金の財源などはすぐに賄えるのである。国税庁の2008年の民間給与実態調査によると、会社員で年金保険料の上限を超える人(年収800万円超)は、12.2%もいるのだ。他の人と同率で年金保険料を払うならば概算でも5兆〜10兆円程度の上乗せとなる。現在、年金保険料収入は25兆円前後なので、一挙に2割から4割増しになるのだ。しかもこれは会社員だけのことであり、自営業者や配当所得者、不動産取得者の社会保険料もきっちり上乗せすれば、10兆円を超える財源が確保できるはずだ。これだけ社会保険料収入が上がれば、年金の財源問題はほとんど収束するのだ。」と。^^v