soroがまだ若かったころの、1960年代の後半に読んだ、ケネス・ボールディング著 の「二十世紀の意味 偉大なる転換」という本の中には、人類の歴史は、数千年ほど前にはじまる「文明社会」への「第一の大転換期」を経て、20世紀には「文明後社会」への「第二の大転換期」へと入ったこと、「文明後社会」には、「四つの落とし穴」があるのだということが指摘されていました。
それらは、①戦争と、②発達途上国の経済的離陸の困難性と、③人口増加と、④資源・エネルギーの枯渇などでした。soroはこの本の、「石油資源は後数十年後に枯渇してしまうだろう」と、ケネス・ボールディングが述べている部分を読みながら、強い衝撃を受けてしまったことを、今でも鮮明に思い出します。
soroは、先日、ピーター・ターツァキアン (著)、 東方
雅美 、渡部 典子 (共訳)の「石油最後の1バレル」を読んだあと、ケネス・ボールディングが1960年代後半に述べていた「石油資源は後数十年後に枯渇してしまうだろう」という言葉を、また思い出し、今度は、デイヴィッド・ストローン (著), 高遠 裕子 (訳)の「地球最後のオイルショック」を読んでみたくなり、早速アマゾン・コムに注文しました。(たぶん、明日の午後、この本はsoroのところに届くでしょう。)
ところで、この本に関しての「出版社/著者からの内容紹介」を見ると、
「2010年代、世界の石油は枯渇に向かいはじめ、もう二度と増産はできない。ピーク・アウトを(見)越して何の対策も講じなければ、その衝撃はサブプライム問題の比ではない。世界中で株価は暴落し、物価は高騰し、失業者は激増、アメリカ型経済モデルは崩壊するだろう。すでに世界では60の国で石油はピークアウトしているのだ。豊富な資料と、世界の石油関係者170名あまりの取材をもとに書いた衝撃のレポート。」と記されていました。
石油のピークアウトが起こった時、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの自動車が姿を消ししていき,超距離輸送のためのディーゼルエンジンの船舶が使えなくなってしまったとき、もともと石油の非産出国で、しかも食糧自給率の低い、日本国に住むわれわれの生活が、どんなに悲惨な状態になってしまうのか、ちょっと考えただけでも、恐ろしくなります。
soroは、ケネス・ボールディングが、かつて語っていた「文明後社会」の「四つの落とし穴」の一つ、「石油資源の枯渇」を前にして、これからの「文明後社会」を生きるために、われわれ日本国の国民は、いや、われわれ地球人は、いま、何をしなければならないのかを、デイヴィッド・ストローン の「衝撃のレポート」読みながら、しっかりと考えてみることにしました。