今日も秋雨が降っています。庭を見ると、今まで元気のなかった秋海棠が、雨を喜んでいるかのように花をたくさん咲かせはじめ、メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)はエキゾチック花の姿を復活させ、ホトトギスやハナトラノオの個性的な花も、美しく開きはじめました。
ところで今日は、「9.11同時多発テロ」から6年周年目の9月11日です。アメリカのブッシュ政権がはじめたアフガニスタンへの報復戦争とイラクへの侵略戦争は、これまでに「9.11同時多発テロ」をはるかに上まわる民間人犠牲者を出しています。
このような不条理な報復戦争に反対してきたアメリカ人犠牲者家族によって組織された「平和な明日をめざす9.11家族の会」は、6周年にあたり、「9.11事件がイラクやアフガニスタンでの幾万もの人々の大虐殺に利用された」という声明を発表し、戦争停止をつよく訴えてたといわれています。
しかし、今日の東京新聞を見ると、日本の安倍政権は10日、「海上自衛隊のインド洋派遣を継続させるため、11月1日に期限切れとなるテロ対策特別措置法の改正案の今国会提出を見送り、新たな法案を提出する方針を固めた。新法案の内容では、自衛隊の活動内容をインド洋での他国の艦船に対する給油・給水に限定する案が浮上している。…しかし、民主党は給油活動自体に反対しており、新法案の行方も不透明感がつよい」と出ていました。
この新法案は、アメリカのブッシュ大統領に「インド洋での海上自衛隊による給油活動を継続する」と約束したことを、なんと「国際公約」と言いかえてしまった安倍首相の、稚拙で欺瞞的な弥縫策以外のなにものでもないでしょう。