昨日soroが「パトリアおがわ」のプールでアクア・ウォー
クをはじめたころ、新潟県上中越沖を震源とする震度6強の強い地震がありました。soroの住む町は、地盤が強いので震度2程度の揺れでしたが、県南のさいたま市では震度4の地震だったとテレビニュースは伝えていました。
このところ日本海側では、2004年の10月の中越地震、今年3月の能登半島地震、そして今回の中越沖地震と立て続けに強い地震が起きています。soroはテレビニュースを見たり、新聞を読んだりしながら、現役のころ何回か読んだ石橋克彦さんの「大地動乱の時代」(岩波新書)を思い出しました。
ところで、今日の東京新聞は、「東京電力柏崎刈羽原発は緊急停止し、法定基準以下の放射性物質を含む水漏れがあった。揺れの強さを示す加速度は一部原子炉の耐震設計値を上回った」と報じ、さらに、検知された揺れの最大値は、過去に地震で緊急停止した原発の観測値を上回り、これまででは最大の揺れだったこと。その結果「原発の耐震設計の妥当性、運転の安全性が根本的に問われることになりそうだ」という、とてもショッキングなことを指摘していました。
soroはこれらの記事を読みながら、中部電力の浜岡原発の1、2号機が計画された70年代はじめまでは、原発の真下に大地震を引き起こすプレート境界があるとがわかっていなかったという事実。プレートの存在がわかったあとも中部電力は「1、2号機も後から検証したが、東海地震の揺れにも耐えられる」として、あまり問題視していなかったということを思い出していました。
もし、大地震が起きて浜岡原発に大事故が起きたら、どれだけの人が被曝するかに関しての、京都大学原子炉実験所の小出裕章さんの予測は、
「浜岡2号機(84万キロワット)で原子炉圧力容器が蒸気爆発を起こし大量の放射性物質が大気中に放出されると想定した場合、名古屋方向に風が吹いていると、急性死する人が静岡県内で約4万7千人、後にがんなどで亡くなる人が愛知県内で約33万人など、合計約95万人の死者が予測され、かりに東京方向に風か吹いていると想定すると死者は176万人に増える可能性がある」という、とても恐ろしい内容のものでした。
またあるサイトには、2・3年前、テレビ朝日のニュース番組が、浜岡原発が東海大地震で大きなダメージを受けた場合、大津波の発生などを考えると、その影響は遠く茨城県にまで及び、約600万人が被曝する可能性があると報じていたということが記されていました。
ここで、話は変わります。自然災害が比較的少ないといわれている埼玉県でも、1931年9月21日11時20分、深谷断層系の櫛引断層という活断層が震源の、マグニチュード6.9の地震が起きています。 西埼玉地震と呼ばれている地震です。soroが生まれる3年前のことでした。soroの住む小川町には、ほとんど被害はなかったのですが、荒川沿いの町村には、かなりの被害があったと伝えられています。
今年の防災白書には、大地震の切迫性が指摘されていない地域で、大地震が続いていることが記されています。上記の西埼玉地震が起きてからすでに76年が経過しています。この地震の切迫性は、かなりあるとsoroは考えはじめています。そこでまだ処置していない家具の転倒防止用具の取り付けや、母屋の耐震補強についての検討をしなければならないのではないかと考えはじめているところです。