いまから12年前の今日(1月17日)、まだ現役だったsoroは、午前5時46分ごろテレビを見ながら(自転車通勤のためのウォーミングアップのために)「自彊術」をしていましたが、そのとき突然、神戸市を中心に強い地震が起きたというテロップがテレビ画面に流れ、間もなく地震発生直後の(まだ火災が発生していない)神戸市街の映像が画面に出てきました。
その後soroは、この地震のことを気にしながらランドナーに乗って職場に向かい、約1時間後に(22㎞離れた)坂戸市の職場に着きました。そのときこの大地震は、阪神淡路大震災という規模のもので、大災害であることが次第に明らかになりはじめ、soroは強いショックを受けました。
soroはその1年前、石橋克彦さんの「大地動乱の時代」(岩波新書)を読んでいたので、この阪神淡路大震災が、やがて、(東南海地震)、東海地震、小田原地震、そして首都圏直下の大地震につながるのではないかと、とても不安な気持ちになってしまったことを、いまでも鮮明に覚えています。
石橋克彦さんは、「大地動乱の時代」(岩波新書)の中で、「首都圏大震災は従来とは質的に異なる様相を呈し、日本と世界に重大な影響を及ぼすだろう。それはもはや戦術的な対応では軽減しきれないから、思い切った地方分権による分散型国土の創成にいまずく着手すべきである」と(いまから13年も前に)述べられているのですが、(改憲に熱心な)安倍政権は、この問題にどう対応しようとしているのでしょうか。
今日の「東京新聞」の「筆洗」に『災害は忘れたころにやってくる』という。命を代償にしての教えを忘れず、その瞬間に備えたい」と記されていましたが、阪神淡路大震災の体験を風化させないで、国民の自己責任ではなく、安倍政権は国の責任として「東京一極集中の是正」もふくめ、しっかりとした防災体制をつくり上げてもらいたいものです。