今日(19日)は、町立図書館の視聴覚室で、「おがわ町九条の会」の「1周年記念の集い」(総会と、小中陽太郎さんの記念講演)がありました。総会終了後の記念講演は、小中さんの著書「今こそ平和を実現する」の中の「私の平和論」に基づくものでした。
同態(害)復習法(ハムラビ法典)の話からはじまった小中さんの語りは、旧約の「ヨナ書」についての語りとなり、小中さんらしい、キリスト者的な平和論になって行きました。それは「私の平和論」の中の以下のような記述に対応するものでした。
「ヨナ書は人を差別するなと教えている。このときそれまでの一神教の守護神、一宗教の信仰は、人類普遍の神となった。キリスト教誕生の一瞬である。だからこの書は聖書の中で旧約と新約のちょうつがいのところにおかれている。それをさして内村鑑三は『旧約書の中の新約書』といった。他宗教を殺せと言うのは、ヨナ抜きの聖書だ。殺すなとはあらゆる民族を含むのである」と記され、さらに続けて、
日本の平和憲法を守るためには、「行って『世界の他の国に軍備を少なくしましょう。平和のために働きましょう』と自分の国の例を示し、知ってもらうことである」と語られ、
「もしそんな国はない、だから軍備せよ、というなら答えよう『剣を取る者は皆、剣で滅びる、私が父にお願いできないとでも思うのか。お願いすれば、父は12軍団以上の天使を今すぐ送ってくださるであろう。しかしそれでは、必ずこうなると書かれている聖書の言葉がどうして実現されよう。』(マタイ二六・五二-五四)『ここに、聖なるものたちの忍耐と信仰が必要である。』(黙示録一三・一〇)
私たち日本は、諸国民の不正や抑圧をなくすために、行って十分なはたらきをしていない。それをやって、なおかつ足りぬとき、はじめて憲法のみなおしをすればいい」と述べられている部分などでした。
また、この本の中には、写真(米陸軍のオダネル軍曹が撮った)被爆した少年が(すでに死んでしまっている)弟をおぶって直立不動で立っている写真などを提示することや、「女性従軍記者の36日間」のような映像の映写も、「それが私の平和運動だ」と記されています。
今日の小中さんは、それらのことについても、時間をかけて、OHPやDVDを使いながら、丁寧に語りかけてくださり、そのことと関連して「想像力」の大切さについても、繰り返し強調されていました。
soroはキリスト者の小中さんのお話を聞きながら、憲法第九条を守り、平和を守っていくための、新しいオルタナティブを発見したような気分になってきました。