IBMのパソコンを使っていたころのsoroは、パソコンのクラッシュを恐れて、「バックアップのための強力なクローンツール」の「Norton Ghost」や「OLYMPUS TURBO mini EX」などを利用して、比較的真面目にデータのバックアップをしていました。
しかしDellを使っている最近のsoroは、定期的にパソコンデータのバックアップをすることが、なんとなく面倒になっていました。
7月8日の、「ブログ人」の「No Blog,No Life!」と、「Page On」の「木工房・ソロ」のウェブ上からの突然の消失は、まさにそんな怠惰なsoroのウェブ的日常の中で起きたショッキングな出来事だったのです。
しかし、幸いなことに優しいHALさんのおかげで、「Internet Archive WayBack Machine」のウェブサイトに「No Blog,No Life!」のウェブページの一部が保存されていることが確認できましたし、「木工房・ソロ」のウェブサイトは、パソコン内のデータを新しいサーバーにアップロードして事なきを得ました。(^^)
ところで、HALさんが教えてくださった「Internet Archive WayBack Machine」という凄いウェブサイトはどんな組織によって管理運営されているのか、soroはとても気になっていたので、昨夜グーグルしてみました。
その結果、このウェブサイトは、「インターネット上のあらゆるページやテキスト、動画、音声などをアーカイブして後世に残していくこと」を目的とするアメリカの非営利団体「Internet Archive」が運営していて、「WayBack Machine」には、1996年から収集したウェブページが400億も保存されていることがわかりました。
また、通常は、収集されてから6~12カ月以上経過したウェブページでないと、「Internet Archive WayBack Machine」のインデックスには反映されないということもわかりました。そうするとsoroの消えてしまった 「No Blog,No Life!」のうち、インデックスにまだ反映されていない2005年4月以降のデータとも再会できる可能性があるということになります。嬉しいことです。
さらにグーグルしているうちに、次のようなこともわかりました。
①日々現われては消えていっているホームページなどのウェブ情報を保存している非営利団体の「Internet Archive」がおこなっているような活動は、「ウェブ・アーカイビング(Web Archiving)」といわれ、いま世界各国で取り組まれているということ。
②「紙」という物理的媒体に固定されている文献が、長い命をもっているのに比べて、ウェブ上の膨大なデジタル情報は、ひとたび更新、削除等が行われると、それ以前の情報は跡形もなく消滅してしまうという、「流れに浮かぶうたかたのような」脆弱性が、世界的に、大衆的に明らかにされ、大きな問題として対象化されているということ。
③海外では、こうした刻々と現れては消えゆくウェブ情報を収集し、それを文化遺産として次の世代のために保存していこうという活動が、「ウェブ・アーカイビング(Web Archiving)」として、図書館などを中心に積極的に、しかも精力的にすすめられているということ。
④後世の学者・研究者たちが、いまのウェブサイト、ウェブページが過去のものとなったとき、それを「発掘」研究する「デジタル考古学」とでもいうべき学問が、「ウェブ・アーカイビング(Web Archiving)」の延長線上に体系化される可能性もあること。
⑥現在のたくさんのブログも、「ウェブ・アーカイビング(Web Archiving)」によってブロガーの死後も管理、保存され、永遠の?命をもつようになるかもしれないこと………などが。
soroはいま、なんとなく、ウェブ世界の歴史的現在(のsoroの知らない部分)と、その未来の姿を垣間見たような気分になっています。これも、HALさんのコメントのおかげだと思って感謝しています。(^-^)/~