「週刊金曜日」(845号) の特集は、「原発なくても生活できる 電力10社の独占に終止符を」と、「憲法記念日に考える 国家と原発」でした。
この845号の記事の中では、フリーランス記者の平田剛士氏が、「ナショナルグリッドで電気を消費者の手に取り戻せ!」という記事の中で、いま電力10社が占有する送電線(グリッド)を各社から分離して全国共通の新たなナショナルグリッドを創り、そのグリッドには、風力・太陽光・バイオマスといった、再生可能エネルギーによる発電所からの電気を優先的に接続する決まりを設けたり、電力各社には、地域の再生可能エネルギー由来の電気を、一定以上の価格で、全量買い取るように義務付けるという案を語り、
また、哲学者の萱野 稔氏も、「水平分散型の社会構造を」というタイトルの記事の中で、平田剛士氏とほぼ同じように、太陽光・風力・地熱・バイオマスなどの、再生可能なエネルギーによる小規模な電源を双方向的にネットワーク化し、蓄電池とスマートグリッド(発電設備から末端の電力機器までをデジタル回線で結びネットワーク化する次世代の送電線網) との組み合わせで、電力を供給するのがいいと語っていたことが、「脱石油、脱原発への道筋」 として、soroの心に残りました。
ところで、「週刊金曜日」臨時増刊号に載っていた、広瀬 隆さんの、「『原発依発』はまったくの嘘であり、『最大電力』が火力+水力の発電能力超えたことがない』のは統計上も明白な真実。つまり原発はなくても電気は足りている。 ところが、多くの人は東電が直後に強行した『計画停電』で、『原発依存の嘘』を信じ込まされた。東電の『計画的犯罪』だ」という指摘を、この845号でも、ジャーナリストの山口正紀氏が、「『不安、でも必要』と思わせる報道」という記事の中で紹介されていました。しかし、平田剛士氏も、萱野 稔氏も、このことに関しては、まったく言及されていないのが気になりましたので、あえて、ここに付記しておきます。
P.S. 一昨日(28日)の埼玉県比企郡小川町の放射線計測値は、 7:10 17 cpm 5分平均 12:00 18 cpm5分平均 19:20 19 cpm 5分平均でした。また昨日(29日)は、 15:30 20 cpm5分平均 19:20 18 cpm 5分平均 22:40 21 pm5分平均でした。